ターボ or NA

軽自動車の世界には、普通自動車では燃費低減という大義のもとに少数派となってしまったターボエンジンモデルがたくさん存在します。

よほど燃費に神経質になっている車種を除けばほとんどの車種にNAエンジンとターボエンジンが用意されているくらいです。

軽自動車に2つにエンジンが用意されることが多いというのは、実は軽自動車が今抱えている課題に対する答えとなる意味合いが強く、どうしても両立できないことを2つのエンジンで賄っているという形になっているのです。

その一つは低燃費、もともとエンジンが小さい軽自動車は燃費が良いのですが、その部分を宣伝文句として使っているのでその部分を無視することができなくなってしまい、それによって、パワーが低くなっても燃費の良いNAエンジンを搭載する必要があるのです。

そしてもう一つがパワー不足、軽自動車には660ccまでという制限があるので、その排気量を持つエンジンで1トン前後の車を快適に走らせるためにはNAでは役不足なのです。

よく軽自動車のインプレッションなどをみると「快適な走りができます」などという方がいますが、はっきり言って660ccが生み出すパワーではまともに走ることはできません。

エンジンに力がないのでギヤ比がローギヤードにされていることから一瞬の加速力はコンパクトカーをしのぎます。

しかし絶対的なパワーがないので後が続かないのです。

結局は走るシケインとなってしまうわけですからこれで十分なパワーというのはおかしいことになります。

その660ccのパワー不足を補うのがターボエンジンなのです。

ターボエンジンはシリンダー内に無理やり混合気を押し込むことによってその排気量以上のパワーを出すことができるエンジンですが、空気の量が増えるということが燃料もたくさん噴射しなければならないということで燃費が悪くなります。

たしかに同じモデルでNAモデルとターボモデルでは圧倒的にNAモデルの方が燃費がいいです。

しかし最近のターボエンジンはちゃんと燃費のことも考えられており、燃費の差もあまりありません。

昔のアルトワークスのような過給圧をバンバンあげてパワーを稼ぐといったものではなく、低めの過給圧で燃料も控えめにしたものとなっているので、同じターボエンジンでもパワー重視のものとは違うのです。

このNAとターボ、どちらがいいかという話になれば、これは軽自動車に何を求めるかによります。

周りの車に邪魔者扱いされても少ない維持費で乗りたければNAモデル、多少のガソリン代は犠牲にしても、道路の流れに乗った走りをしたければターボエンジンということになるのです。

ただ、やはりNAエンジンのパワーの無さは顕著に出ます。

運転している本人もいじいじしますし、何よりも道路上で周りに迷惑をかけることになることが多いのでここはターボエンジンモデルを一押しします。